Class A「Field」2012年6月号掲載

待合での情報提供で患者ニーズを探る

患者が喜ぶことはすべてやる

来局した方へのドリンク提供、ウエハースや飴などの菓子のサンプル提供、検査データの見方をポスターにして掲出 (ご覧になっている方にはコピーをお渡しする)など、気づいたことをすべて実践していることに驚かされる。

ドリンクはコーヒー、お茶のほかに店内で販売しているしょうが湯も試飲できる。サンプルのお菓子も、ドリンクも実際に試されて、おいしいからと購入する人も多いという。健康食品やスキンケア用品などは客からの要望で少しずつ増えてきて、現在は開局時の2倍以上もの商品を取り扱っている。

居心地のいい待合を作ることも最初からのこだわりだった。一人掛けの肘つきのソファが待合にきれいに並んでいる。隣の人を気にせずゆっくり座れる。窓が広くもともと明るい薬局内だが、白いソファがさらに店内を明るく居心地よくしてくれている。

患者を知って服薬指導に活かす

伊東正広薬局長は「調剤だけでは見えないことがあると思うんです。患者さんが、どういう生活をされているのか、どんなことに興味を持たれているのか、こうしたポスターや商品を置いていることで、愚者さんの情報が格段に広がり、そのことを服薬指導に活かしていけると思います」と語る。待合は悪者の興味関心がどこにあるのかを知る格好の場所というわけだ。ライフ薬局のスタッフは待合ですごす患者の動きに常に注意を払っている。

今は、情報発信とコミュニケーションのためにブログ更新を積極的に行っているとか。「まだ(ブログの)訪問者数は多くありませんが、こういうことが大事なんですよね。個人の薬局だからこそできることがあると思います」と伊東薬局長。これからは週に1回、スタッフ交代でブログを更新していきたいと意欲的だ。