鯛の魅力!

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こんにちは。薬剤師の若林です。

3月も中旬に差し掛かろうというところですが、まだまだ寒い日が続いていますね。
ライフ薬局でも風邪で来局される患者様がたくさんいらっしゃいます。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、十分ご注意くださいね。

さて、今回ご紹介するのは、これからが旬と言われる
「鯛」です。

〇〇ダイと名前のつく魚は200種を越えるそうですが、一般的にタイといえば「真鯛」を指します。

「めでたい」に通じることから、日本では古くから親しまれてきた鯛 
七福神の恵比寿様が小脇に抱えているのも鯛です。
高級魚というイメージがありますが、養殖も盛んなので最近ではスーパーでもよく見かけますよね。

お祝いの席には欠かせない
多くのことわざや文献にも出てくるように、鯛は古くから日本人に愛されてきた魚です。
名前の「タイ」がめでたいに通じることだけでなく、他の魚と比べて長命なこと(40年も生きる長命なものもいるそうです)、邪気を払うといわれる赤色、一夫一妻のつがいで生息していることなどから様々なお祝いの席に用いられてきました。

旬はいつ?
一般的に産卵期前の3~5月が旬だと言われています。
なかでも、桜の時期のものは「桜鯛」といい重宝されていますが、逆に産卵後は「麦わら鯛」と呼ばれ味が落ちるそうです。

身体にやさしい栄養素がいっぱい
鯛は高タンパク低脂肪でヘルシー(養殖のものは天然物と比べると脂質が多くなります)ですが、身体にうれしい栄養素がたっぷり含まれる栄養的にも優秀な食材です。
体を作る良質のたんぱく質や、糖質の代謝を促し疲労回復には欠かせないビタミンB1も豊富に含まれています。
また血中コレステロール値を低下させ、血圧を正常に保つ効果が期待できるタウリン、悪玉コレステロールを減らす効果が期待できるナイアシンも豊富です。
また青魚には劣りますが、血液をサラサラにするDHAやEPAが多く含まれているのも特徴です。

一匹まるごと楽しめる
鯛は「捨てるところがない」と言われています。
身は焼く、蒸す、揚げる、煮る、生食と様々な調理法で楽しめますし、骨からは美味しい出汁が、皮も湯通しして和え物にしたりと、本当に捨てるところがありません。
さらに、鯛には旨味成分のイノシン酸が多く含まれるので、腐敗の進行が遅く、味が落ちにくいそうです。
余ったお刺身も、昆布に包んで冷蔵庫へ入れておくと「昆布締め」として一味違った美味しさを味わえます。

基本的に魚好きの私ですが、なかでも一番好きな魚が鯛です 
今回は気合を入れて3種類の鯛料理を作ってみました 

~鯛のあら汁~

鯛のあらを使ったお吸い物です。
あらに塩を振って20~30分置いて生臭みをとります。
ボウルに入れたあらに沸騰直前の熱湯をかけ、そのあと流水で表面のぬめりや血合い、ウロコなどをとります。
鍋に昆布と下処理をしたあら、水を入れて弱火~中火でじっくり出汁を出していきます。
沸騰直前に昆布を取り出し、アクが出てきたらこまめに取りましょう。
アクを取り除いたら、味をみながら塩または醤油を少量入れます。
お好みで日本酒をひと振りして、最後に万能ネギや、木の芽を添えれば出来上がりです。

~鯛のかぶと煮~

あれ汁と同様に鯛の頭を下処理します。
鍋に薄切りにしたショウガ、鯛の頭の順に並べます。
酒:水を2:3の割合で入れます。(頭を二つ割りにしたものだと酒:100ml、水150mlくらい)
落し蓋をして弱火~中火で煮ていきます。
鯛の目玉が白くなってきたら砂糖、みりん、醤油をお好みで入れて、中火程度の火で煮詰めていきます。
煮汁が少なくなってきたらスプーンで煮汁を回しかけながら煮汁にとろみが出てくるまで煮詰めれば完成です。
添えてあるのは豆腐と白ネギです 

~鯛めし~

鯛をまるごと1匹使えば豪華だったのですが、骨を取るのも大変なので今回は切り身で作りました。
米2合に対して切り身は2切れです。
切り身に骨が付いているようならあらかじめ取っておきましょう。
骨を取った切り身に軽く塩をふり、皮目をサッと焼きます。
炊飯器に研いだ米、炊き込みご飯の地(米2合で鰹だし400ml、薄口醤油40ml、みりん40mlが目安です)、焼いた切り身を入れて炊きます。
炊き上がったら、切り身だけを取り出して血合い骨を取り少しほぐしてご飯と混ぜ合わせれば出来上がりです。

あらの下処理は少々手間ですが、お値段も手頃ですし、3品ともとても美味しかったです 

みなさんもぜひお試し下さい!

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