こんにちは。薬剤師の若林です。
ここ何日かで、急に寒くなってきましたね。
そろそろ、体の冷えが気になる季節となりました。
そこで本日ご紹介するのはショウガです!
最近、ショウガを使用したドリンクやカップスープをよく見かけます。
ライフ薬局でも、しょうが湯などを取り扱っていますが、季節を問わず人気の商品です
中国では古くから漢方薬として使用されてきたショウガ。
生のものをそのまま乾燥したものを生姜(ショウキョウ)、表面の皮を取り去り、蒸して乾燥させたものを乾姜(カンキョウ)と呼びます。
「生姜」には体を温めて発汗させる、咳を鎮める、健胃などの効果が有り
「乾姜」には身体の深部(内臓)を温めて冷え性を改善する効果があると言われています。
生のショウガと、熱を加えたものでは効果が違ってくるようですね。
その秘密は、ジンゲロールとショウガオールという成分にあります。
生のショウガに多く含まれているのがジンゲロール。殺菌作用や、発汗作用があるため食中毒の予防や風邪のひき始めには効果があると言われています。
一方、ショウガオールとは、生のショウガを、加熱したり乾燥させることでショウガに含まれる水分のほか、ジンゲロールから水分子が外れ徐々に変化してできるもの。
このショウガオールを多く含んでいるのが「乾姜」というわけですね。
漢方としての「乾姜」を自宅で作るのは難しい・・・でも何かないかな?と調べてみたら「ウルトラ蒸しショウガ」というものがありました。
この「ウルトラ蒸しショウガ」はジンゲロールとショウガオールが約1:1の割合で含まれているため、身体全体をくまなく温めてくれるそうです。
これなら作れるかも?と早速実践してみました!
ウルトラ蒸しショウガのつくり方
①ショウガを1~2mmにスライスする
②ショウガが重ならないように並べて蒸す
③最初はレモンのような香りがし、30分もすると甘い香りがしてくる。黒みを帯びて見た目がお芋のようになったら取り出す。
④天日で1~2日、もしくは室内で1週間ほど干す
少々時間はかかりますが、蒸してしまえばあとは干すだけなので、意外と簡単でした
今回は、使いやすいように、ミルミキサーで細かくして保存することに。
紅茶やスープ、お味噌汁、お鍋の仕上げになど、温かいものに入れてお召し上がりください。
(1日の摂取量の目安は2~3gです。摂り過ぎにはご中止ください)
私は紅茶に入れて楽しんでいます
みなさんも、ぜひ試してみてくださいね