薬の休薬期間

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こんにちは、薬剤師の山田です 

ここ数日、ライフ薬局のある茨城県神栖市も朝晩だいぶ寒くなってきました。
でも昼間は晴れていると暖かいので、寒暖の差で風邪をひいて病院を受診される患者さまが増えてきています。体調管理に気をつけましょう! 

そして、そろそろインフルエンザの予防接種を実施してもいい時期と思います。体調のいい時に予防接種も受けておきましょう。

さて今日は薬局で薬をお渡ししている時に、よく患者さまから質問される

      「薬の休薬期間」

について、簡単ですが書かせていただきます。

①まずは、血液をサラサラにする薬です。
 代表的な薬剤に 抗血小板薬と抗凝固薬 というものがあります。
この薬は手術や内視鏡治療などの出血リスクがある治療の前に休薬する事があります。
例として、
  アスピリン製剤 : 手術7~10日前
  クロピドグレル : 手術10日前後
  シロスタゾール : 手術2~3日前
  ワルファリン  : 手術4~5日前
  ダビガトラン  : 手術1日前

ただ、手術や内視鏡治療の出血リスクが高いか低いかによって休薬期間は変わってきますし、医療機関ごとに休薬期間は多少異なりますので、治療を受ける医療機関の医師の指示に従うようにしましょう

また、歯医者で治療する時に血をサラサラにする薬は飲んでいて大丈夫か?と質問される事が多いですが、これも歯科治療の出血リスクの度合いによって変わってきますので、服用している薬は必ず医師に伝えるようにしましょう。

②次は糖尿病治療薬です。
 この薬は、病院で検査を受ける時に検査当日の朝食や昼食を摂らなかった時に薬を休薬します。食事をしないで糖尿病治療薬を服用してしまうと、低血糖症状になってしまう可能性があるからです。

ご自身の服用している薬の何が糖尿病の治療薬かを把握しておくことは大切かと思われますし、別の病院で検査を受けるときは、必ず医師・看護師に服用薬剤を伝えるようにしましょう。

③最後にピグアナイド系薬剤です。
 この薬も糖尿病治療薬ですが、ヨード造影剤を使⽤する検査の場合、糖尿病治療薬のビグアナイト薬はヨード造影剤投与前後2⽇間は休薬する必要があります。この2つの薬剤の併⽤により乳酸アシドーシスを起こすことがあるためです。 

これ以外にも休薬期間が必要な薬剤はあります。
ご不明な点は医師・薬剤師に相談して下さい 

また、複数の医療機関を受診されている患者さまは、必ず お薬手帳 を持参するようにしましょう!

今後ともライフ薬局をよろしくお願いいたします。

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