マトリ

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新型コロナで自粛生活が続きますが、

皆さま、注意しながら生活されていると思います
家にいるときは、やっぱり読書ということで
今回ご紹介する本は
マトリ 厚生省麻薬取締官
瀬戸晴海(SETO Haruumi)
元麻薬取締部部長の著者の40年の戦いの記録
(写真は本人です)
違法薬物の摘発、密輸組織との攻防、
「運び屋」にされた女性の裏事情
親から依頼された薬物依存の子供の救済、
ネット密売組織の正体、危険ドラック店の壊滅
全世界の麻薬の取引総額は50兆円規模で
約2億4300万人が前年に1回は違法薬物を使用
日本では犯罪組織が密輸・密造する薬物は覚醒剤が大半
を占め、薬物事件の検挙者の80%は覚醒剤事犯
①麻薬類の効果には「興奮・抑制・幻覚」の3種類
興奮:覚醒剤、コカイン、MDMA
抑制:ヘロイン
幻覚:大麻、LSD、MDMA
②薬物依存 2種類
精神依存:薬物の効果が切れて、イライラ、集中力低下
     ありついた途端に気分が落ち着く
     ヘロイン、覚醒剤、コカイン、
身体依存:薬物の効果が切れると手足の震え、
     痙攣発作、時には意識障害
     ヘロイン
③依存者が薬物を断つと起こる症状 2種類
反跳現象:疲労感、脱力感、抑鬱気分
     「きつい」「眠い」「腹減った」(特に甘いもの)
     を繰り返し、数日間全く取り調べにならないことも
     覚醒剤
離脱症状(禁断症状):大量の汗、延々と涙・鼻水、
           終始筋肉や骨の痛み、
           嘔吐、下痢を繰り返す
           皮膚が冷え体毛が直立(cold turkey)
詳細な捜査の記録はまるで小説のようですが、
これが現実に起きているのかと思うと恐ろしいです
また、違法薬物だけでなく、正規医薬品である睡眠薬が
ここ数年で凶悪犯罪のツールに使われたケースが
100件を超えるとのこと
薬局の本棚に置いてありますので、是非手にとってください
今回もライフ薬局ブログをご覧いただきありがとうございます
                ライフ薬局 伊東 正広
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