オリーブ

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こんにちは、薬剤師の若林です。

6月に入ってますます暑くなってまいりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

ライフ薬局では、いろいろなハーブを育てています。
今はお花の季節です 
 
以前、事務の武田さんが紹介していたフェンネルとタイムがこちら。

他にもセージやイタリアンパセリ、チコリが綺麗な花を咲かせています。
下の写真はチコリの花です。

さらに新しく仲間になったナスタチウムも可愛い 

そして今回のテーマ、オリーブの花はこちら。
まだまだ小さな木ですが、元気に育っています 

ではここからはオリーブのご紹介です!

オリーブにまつわるお話
オリーブの発祥については、諸説あるようですが、現在のトルコあたりと言われています。
オリーブの木は約8000年前には存在したと言われている、長い歴史を持った植物です。
紀元前3000年頃、風車を使ってオリーブからオイルを絞っていたという記述があり、古い時代からオリーブは人間にとってとても身近なものでした。

旧約聖書の一説、「ノアの箱舟」では、ノアは自身が飛ばした鳩が、オリーブの小枝をくわえて帰ってきたことから洪水が引き始めたことを知ったとあります。
このことにより、オリーブの木は平和の象徴とされてきました。

またギリシャ神話では、女神アテナがオリーブの木を作ったことで、エーゲ海を望む美しい町、アテネの支配を許されたと言われています。
そこからオリーブは「聖なる木」として各都市に広がったそうです。

オリーブオイルの栄養
オリーブオイルには不飽和脂肪酸のオレイン酸の他に、ベータカロチン、ビタミンE、ビタミンKなどの ビタミン、ポリフェノールなどのフィトケミカルが多く含まれています。

オリーブオイルの効能
オリーブオイルには次のような効能が期待されています。
①動脈硬化・心筋梗塞の予防
②血中コレステロールを下げる効果
③便秘の解消と予防
④胃液の分泌を抑える作用による胃酸過多への効果
⑤慢性関節リウマチの予防
⑥皮膚、毛髪の乾燥・フケ症の予防
 
さらに抗ガン作用や、アンチエイジング効果も期待されています。
(注:糖尿病の薬や、血液をサラサラにする薬を服用されている方は摂取する量に注意しましょう。また過剰摂取は体重増加のもとになりますので適量摂取を心がけましょう。)

その他のオリーブオイルの活用法
①乳液・栄養クリームとして
 肌によくすり込むと肌内部に浸透し、翌朝はしっとり肌に。
②手足や爪に
 ひび割れ、あか切れ、爪の割れなどに。
③ブラッシングオイルとして
 ブラッシング前に頭皮にすり込んで、マッサージ。
 フケ・かゆみの原因となる頭皮の乾燥を防ぎます。
④オイルリンスとして
 洗髪の最後のすすぎ湯に、オリーブオイルを2~3滴落としてすすぐ。
⑤アウトドアにも
 紫外線から肌を守り、シミ・そばかすなどを防ぎます。
 ビタミンA.D.E.Fが乾燥や荒れを防ぐので日焼けあとにも。

肌に使用する場合は食用のものだとベタつくこともありますので、化粧用のオリーブオイルの使用をおすすめします。

最後に、なんだか恒例になりそうな予感の簡単レシピのご紹介 

オリーブオイルとたらこでイタリアン冷奴
用意するのは豆腐と大葉、たらこ、オリーブオイル、ブラックペッパー(なければ普通の胡椒)だけ。
たらこ(2人分で10gくらい)を薄皮から出して、オリーブオイル、ブラックペッパーとよく混ぜます。
あとは豆腐にかけて、千切りにした大葉を飾れば出来上がりです。

普段の冷奴に飽きた時には、ぜひ試してみてくださいね。

オリーブは自家受粉しにくい植物だと聞き、ライフ薬局では3種類のオリーブを育てています。
秋に実の収穫ができることを願って、日々お世話をしています。

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